My real face
1996【Yu-pan.・Loco.】
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今朝
会社で、
初めて、午前中にトイレへ向かった。
『午前中にトイレにいくなんて、初めて〜』
とか同僚に話しながら向かったのだが
なんだか嫌な予感がした。
そんな予感はすぐに的中。
私は、右ポケットに入っていたカギ付きのキーホルダーをトイレに落としてしまったのだ。
慌てて、トイレに手を伸ばそうとしたが
自動洗浄センサーが作動し、キーホルダーが流れてしまった。
私は、頭が真っ白になって、体が少し硬直したようだった。
そのキーホルダーには、家の鍵と会社のロッカーの鍵がついていた。
会社のロッカーの鍵はスペアがあったため、すぐに取り戻せたからよかったものの、
家の鍵は、スペアが作れそうもないやつなので、家族になんて謝ろうとか考えていた。
でも
わたしは、持ち前の楽天精神で
『まあいっか!』
と、開き直ろうと考えた。
しかし、今回ばかりは、そうできなかった。
なぜなら、トイレに大切なものを流してしまったのは、初めてのことだったし、
流れてしまったあとの、あの呆気ない空気といったらなかった。
そして、
あのキーホルダーは、思い出の品だったからだ。
私が、小学校のころ、
初めて『鍵っ子』になったときから、
ずぅっと使っているキーホルダーだったのだ。
母親が平仮名で書いてくれた、私の名前は、今日までずっと消えないでいた。
毎日、その名前を見るたびに嬉しく思っていた。
数百円の安いキーホルダーであったが、私には大切な宝物だったのだ。
わたしは、何度も何度も自分を責めた。
ショックと悔しさで、思考能力が低下していくのがわかった。
同時に、体の力が抜けていくのがわかった。
紙のようにペラペラになってしまった気分だった。
なんて無力なんだ。
ぐるぐると目の前がまわり、回想と現実の間に立っていた。
ふと気が付くと
私は、会社のロビーで、一人、大泣きしていた。
現実に戻った私は
真面目に一日の業務をやりきった。
そして決心した。
少しの油断や失敗で
大切なものが一瞬にして消えてしまわぬように
日々を慎重に生きようと…
(おわり)
会社で、
初めて、午前中にトイレへ向かった。
『午前中にトイレにいくなんて、初めて〜』
とか同僚に話しながら向かったのだが
なんだか嫌な予感がした。
そんな予感はすぐに的中。
私は、右ポケットに入っていたカギ付きのキーホルダーをトイレに落としてしまったのだ。
慌てて、トイレに手を伸ばそうとしたが
自動洗浄センサーが作動し、キーホルダーが流れてしまった。
私は、頭が真っ白になって、体が少し硬直したようだった。
そのキーホルダーには、家の鍵と会社のロッカーの鍵がついていた。
会社のロッカーの鍵はスペアがあったため、すぐに取り戻せたからよかったものの、
家の鍵は、スペアが作れそうもないやつなので、家族になんて謝ろうとか考えていた。
でも
わたしは、持ち前の楽天精神で
『まあいっか!』
と、開き直ろうと考えた。
しかし、今回ばかりは、そうできなかった。
なぜなら、トイレに大切なものを流してしまったのは、初めてのことだったし、
流れてしまったあとの、あの呆気ない空気といったらなかった。
そして、
あのキーホルダーは、思い出の品だったからだ。
私が、小学校のころ、
初めて『鍵っ子』になったときから、
ずぅっと使っているキーホルダーだったのだ。
母親が平仮名で書いてくれた、私の名前は、今日までずっと消えないでいた。
毎日、その名前を見るたびに嬉しく思っていた。
数百円の安いキーホルダーであったが、私には大切な宝物だったのだ。
わたしは、何度も何度も自分を責めた。
ショックと悔しさで、思考能力が低下していくのがわかった。
同時に、体の力が抜けていくのがわかった。
紙のようにペラペラになってしまった気分だった。
なんて無力なんだ。
ぐるぐると目の前がまわり、回想と現実の間に立っていた。
ふと気が付くと
私は、会社のロビーで、一人、大泣きしていた。
現実に戻った私は
真面目に一日の業務をやりきった。
そして決心した。
少しの油断や失敗で
大切なものが一瞬にして消えてしまわぬように
日々を慎重に生きようと…
(おわり)
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Profile
HN:
Loco.
年齢:
39
性別:
女性
誕生日:
1985/05/04
職業:
創造
趣味:
猫と遊ぶ
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